新しいMacを買ったときやmacOSをクリーンインストールしたとき、いつも最初に行う設定を書き残しておこうと思います。
この記事は2023年の6月にMacBook Proを購入したときのメモを掘り起こし、それを頼りに書いています。なので最新のOSでは設定項目自体が変わっているかもしれません。その点はご了承ください。
マシンの詳細は
となっております。当時はmacOS Ventura13.4だったみたいです。
起動時の設定ウィザード
Siriを無効化
MacでSiri使った試しがありません。Apple Intelligenceの頑張り次第では便利になるのかも?
外観モードを常にダークモードに
ライトモードは目が眩しくて辛いです。有機ELやMini LEDのディスプレイなら消費電力的にも黒に近い方が有利なはず。
システム設定
とりあえずは設定作業を快適にしたいところですね。
できるだけ指の移動距離を短く、かつ力を入れず操作できる状態を目指していきます。
トラックパッド
ポイントとクリック
軌跡の速さ
を最大にクリック
を弱い
にタップでクリック
をオンに
指の移動距離が短くて済むように軌跡の速さを最大にします。Macのトラックパッドは加速度を考慮してくれるので、動きが速すぎて困ったことはありません。また、タップでクリックをオンにすることで力を込めなくてもクリックできるようにします。
その他のジェスチャ
フルアプリケーション間をスワイプ
を4本指で左右にスワイプ
にMission Control
を4本指で上にスワイプ
にアプリケーションExposé
を4本指で下にスワイプ
に
ここでもともと3本指に割り当てられているジェスチャを4本指に変更するのは、次で設定する3本指ドラッグの設定と干渉しないようにするためです。
スクロールとドラッグの設定
システム設定 > アクセシビリティ > ポインタコントロール > トラックパッドオプション
から
スクロールの速さ
を最大にドラッグにトラックパッドを使用
をオンにドラッグ方法
を3本指のドラッグ
に
先ほどタップでクリック
をオンにしたものの、ドラッグに関しては依然として押し込みが必要でした。そこで、3本指のドラッグ
を設定することで押し込み動作を完全に無くすことができます。多少慣れが必要ですが、Figmaなどのドラッグを多用するアプリを触るときには明確に疲れが少なくなるのを実感できると思います。
キーボード
リピート速度
キーのリピート速度
を最大にキーの入力認識までの時間
を最短に
キーの長押しで繰り返し入力するときに快適になれます。
また、操作がなければキーボードのバックライトをオフにする
を1分後ぐらいにしておくと、暗い部屋で動画を見ているときとかにキーボードのバックライトが邪魔にならなくて良い感じです。
入力ソース
Macの標準IMEに関する設定です。
すべての入力ソース
のスペースバーを2回押してピリオドを入力
をオフに日本語 - ローマ字入力
の候補表示のフォントをヒラギノ角ゴシックW2
に日本語 - ローマ字入力
の数字を全角入力
をオフに
キーボードショートカット
修飾キー
のCaps Lock
キーをControl
に修飾キー
のControl
キーをCaps Lock
に
Caps Lock
とControl
を入れ替えます。この設定が一番重要といっても過言じゃないはずです。というのも、macOSには標準でEmacs互換(というよりGNU Readline互換?)のキーボードショートカットが組み込まれています。なので必然的にControl
キーの出番が多くなるため、個人的にこの設定は必須だと思っています。JISキーボードだとデフォルトで入れ替え後の配列になっているのですが、USキーボードを選択すると手動で入れ替える必要があります。
以前はシステム設定ではなくKarabiner-Elementsで設定していましたが、自分の入力環境の変化に伴ってKarabiner-Elementsが不要になり、使うのをやめたのでここで設定するようになりました。
話は逸れますが、Karabiner-ElementsユーザーにはGokuRakuJoudoをおすすめします。これは設定をedn1で記述しておくと、そこからKarabiner-ElementsのJSONの設定ファイルを生成してくれるCLIツールです。ちょっと凝った設定しようとすると設定ファイルが肥大化して扱いづらくなってしまう問題をうまく解決してくれます。
次のウインドウを操作対象にする
を⌥⇥
に
Cmd+Tabでのウィンドウ切り替えでは、1つのアプリにつき最近フォーカスしたウィンドウ1枚のみが切り替え対象になります。つまり、ブラウザなど同一アプリで複数のウィンドウを開いていて、それらを切り替えたいというケースでは機能しません。そのような同一アプリ間でのウィンドウ切り替えのショートカットはデフォルトではCmd+@に当たっているようですが、押しにくいためCmd+Tabからの類推で直感的であろうOption+Tabに割り当てておきます。
ディスプレイ
解像度
をスペースを拡大
に
せっかくのLiquid Retina XDRディスプレイなので広く使いましょう。
輝度を自動調節
をオフに
手動で輝度調整する方が快適だと思います。
アピアランス
この辺りは完全に好みの世界ですが…
ダイナミック壁紙が気に入ってます。
ロック画面
使用していない場合はスクリーンセーバを開始
を10分後
に電源アダプタ接続時に使用していない場合はディスプレイをオフにする
を3時間後
にスクリーンセーバの開始後またはディスプレイがオフになったあとにパスワードを要求
をすぐに
に
デスクトップとDock
ウインドウをしまう時のエフェクト
をスケールエフェクト
に
ジニーエフェクトは主張が激しいのでスケールエフェクトに変更します。
Dockを自動的に表示/非表示
をオンに
画面を目一杯使いたいのでDockは自動で隠れるようにしておきます。
ウインドウをアプリケーションごとにグループ化
をオンに最新の使用状況に基づいて操作スペースを自動的に並べ替える
をオフに- ホットコーナーのデフォルト設定を削除
コントロールセンター
Bluetooth
をメニューバーに表示
に画面ミラーリング
をメニューバーに常に表示
にディスプレイ
をメニューバーに常に表示
にバッテリー
の割合(%)を表示
をオンにSpotlight
をメニューバーに非表示
に
その他
システム設定 > 一般 > 情報 > コンピュータ名
からホスト名を変更システム設定 > ネットワーク > ファイアウォール
からファイアウォール
をオンに
ファイアウォール
のオプション
からステルスモードを有効にする
をオンにするのもいいと思います。
システム設定 > Touch IDとパスコード
からTouch IDを作成
作成したTouch IDにはそれぞれ指の名前を付けておくと便利です。私は右手人差し指、右手親指、右手薬指を登録してあります。親指は仰向けに寝ながら使うとき用で、中指を空けているのは画面ロックなど、Touch IDを動作させずに電源ボタンを押したいとき用です。
Finder
Finder > 設定... > 一般
から
新規Finderウインドウで次を表示
を自分のホームディレクトリ
にフォルダを新規ウインドウではなくタブで開く
をオフに
DnDを使えるのがGUIファイラーの強みなので、タブではなくウィンドウで開くべきですよね?
Finder > 設定... > サイドバー
から
自分のホームディレクトリ
をオンに
Finder > 設定... > 詳細
から
全てのファイル名拡張子を表示
をオンに30日後にゴミ箱から項目を削除
オンに検索実行時
を現在のフォルダ内を検索
に
Finder > 設定... > ツールバー > 表示
から
アイコン
をカラム
にパスバーを表示
をオンにステータスバーを表示
をオンに
また、デスクトップ
フォルダとダウンロード
フォルダをDnDでDockに追加しておくとFinderを開かずアクセスできて便利です。
おわりに
結局nix-darwin使うんだからこんなめんどくさい設定手作業でする必要なくない?
Footnotes
-
主にClojureで使われるデータ記述言語 ↩